研究会案内
東アジア恠異学会
第153回定例研究会/第27回オンライン研究会
日時:2025年7月5日(土)13:30〜
場所:対面・オンライン併用
文京アカデミー会議室1またはzoomにて
(東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター2階)
※久しぶりの東京例会となります。
※参加ご希望の方は、こちらのフォームよりお申し込みください。(対面・オンラインに関わらずフォームから参加申込をお願いします) (申込みは7月1日(火)正午まで)
(https://forms.gle/bJmvMP2QBLZyTnr97)
内容:
○「瑞鳥としての鸚鵡ー失意の表象からの展開」
ー山崎藍氏(青山学院大学教授)
【要旨】
鸚鵡は春秋戦国期に中国に渡来したとされる。その姿形や言葉を話す様子から異国や王朝の華やかな文化を象徴するものでありつつ、漢賦では失志を表現する動物として詠じられるようになる。特に後者の「失志」については、杜甫がそのイメージを継承して多くの漢詩を残していることが、谷口眞由実氏らによって指摘されている。一方で、先秦から唐代までに成立した祥瑞について網羅した類書である『稽瑞』に鸚鵡に関する瑞祥が載っていることからも明らかなように、瑞鳥として一面があるのだが、この点は余り知られていない。
本発表では、発表者が撮影した仏爺廟湾から出土した白鸚鵡の画像磚などを紹介しながら、鸚鵡の表象がいかに継承・変化していったかを整理していきたい。
○「日本における祥瑞・災異思想の受容について—東アジア恠異学会の視点と成果から—」
ー久禮旦雄氏(京都産業大学教授)
【要旨】
東アジア恠異学会は、中国の祥瑞災異思想の日本における受容から、王権のもとで神祇祭祀と結合した「怪異」が成立したことを明らかにし、その現代的な「怪異」「妖怪」への変容まで含めた議論を展開してきた(『怪異から妖怪へ』文学通信社)。
一方で、同じ天人相関説から生まれたものでありながら、祥瑞についての議論はそれほど活発に行われてきたわけではない。今回の報告では、日本における祥瑞の受容について、先行研究に学びつつ、古代における王権や神祇祭祀との関係などを中心に論じ、視点・論点の共有を行いたい。
*オンライン併用開催ではありますが、講演会ではなく研究会でありますので、
ご参加の方は、ご遠慮なくご意見ご発言ください。
*当会は学術団体ですが、参加資格・制限は特に設けておりません。
当会にご興味のある方は直接研究会においでいただくか、事務局にお問い合わせください。